[展覧会のお知らせ◎]中島 麦 個展「カオスモス ペインティング」

2015ギャラリー編かのこnakajimamugi中島麦画像s

展覧会のお知らせです。

2015年1〜2月に「悲しき南回帰線 tristes tropiques」と題した、
東京・Gallery OUT of PLACE TOKIOでの個展の作品(関西未発表作)に加えて、
会場である画廊 編・ぎゃらり かのこの空間、
場所の特性を生かした新作を展示予定です。

場所が変われば見え方も変わる、
展示方法が変われば作品も違うモノになる、
「カオスモス ペインティング」の面白さと、
絵画の可能性を感じてもらえたら幸いです。

どうぞご高覧下さい。
よろしくお願いします!

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nakajima mugi “chaosmos painting”
中島 麦 個展
「カオスモス ペインティング」



2015/6/29(月)~7/11(土)

月~金 12:00-19:30 会期中無休
土・日 12:00-16:00
*同時展示のART OSAKA2015の時間に合わせて特別に日曜開廊しております。


画廊 編 ぎゃらり かのこ
542-0074 大阪市中央区千日前1-2-6
tel/fax 06-6214-2595
画廊 編 ぎゃらり かのこ web site

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「カオスモスペインティング」
私が数年前から制作している2つの異なる要素の組み合わせを対比、
補完関係でみせる抽象絵画を表した言葉だ。
それを展示するにあたり画廊 編・ぎゃらり かのこがある千日前という場所は、とても相応しい。

大型開発が進む新しい街・大阪キタと、雑多さが魅力の街・大阪ミナミ。
ギャラリーの日本家屋とは対照的な、周囲の猥雑な環境。
2つの対極の画面を組み合わせて見せる絵画...

何でも白黒をはっきりさせようとするシステムが加速化している現代社会が抱える多くの問題を、
様々な事象で対比させるこの試みが、
或る意味での”2つをつなぐメディウム”になるのではないだろうか。

* カオスモスとは、平田剛志(京都国立近代美術館研究補佐員)に拠る、カオス(混沌)とコスモス(秩序)の合成語である。
*フライヤー表面の作品
悲しき南回帰線”tristes tropiques”(部分)
アクリル絵具 キャンバス/2015年制作

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*同時開催:ART OSAKA 2015/JR大阪直結 ホテルグランヴィア大阪
7/3(金)-5(日)/3(金)は招待のみ Gallery OUT of PLACE(6216室)より出品しております。
http://www.artosaka.jp/

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画廊 編 ぎゃらり かのこ
542-0074 大阪市中央区千日前1-2-6
tel/fax 06-6214-2595
画廊 編 ぎゃらり かのこ web site

中島麦nakajimamugiギャラリー編かのこ地図
地下鉄(堺筋線・千日前線)
近鉄日本橋駅②出口より徒歩1分
各線なんば駅より徒歩5分
JR大阪より約16分


2015ギャラリー編かのこnakajimamugi中島麦情報面s

「色の中に生き、色を探求」
 中島麦のアトリエは、天満橋から北へ5分。昭和に建った鉄筋コンクリートビルの3階にある。1人がようやく通れる階段や通路の阻害感は、アトリエにはもってこいに感じられた。
 作家のアトリエは、幾つもの顔料の塊が、彗星が衝突した如く、色の小片が空中で飛び散った、そんなことが想像出来た。ベニヤ板を白く塗って壁にしたという作業壁は、色の火花が壁に向って打ち上げられたようだ。その一部は、重力に従って色が垂れている。作業場所の壁や床、作家が作ったというキャンバスを固定するサイコロ型の作業台や木の棒は、同じように多数の絵の具が付着し、色が重なっている。そこから、ここ数年の作業が聞こえてくる。縦走する作業跡から、多種多様の色が、作品に用いられていたことが分かる。作家の作業着にも、壁面や床の色の堆積と同じように、絵の具が付着していた。
 床には、色と色を調合した新色の白い容器が、作家が僅かに腰を下ろして作業する空間を残して、陣取っている。その容器は50以上もあろうか?全て異なる色が入っている。欲しい色を造るために色を混ぜる作業をしたこともあるだろうし、子供のように、色の種類の組み合わせ遊んだ様子もうかがえた。
 出来た色はどんな色か?よく見えるほうが都合がいい。そのために、蓋や側面に中身と同じ色が大きく塗ってある。容器の蓋が、床の上で、まるで絵画を描いているようだ。大型チューブの絵の具が色の蓄えとして、30センチ×60センチほどの木箱に入れられていた。50個を超えるだろう。木箱の側面にも色と色の視覚効果を試した跡がある。椀型の青色のプラスチック容器から黄色の絵の具が垂れている。物置の奥の棚には、大きめのボールの原色の緑・赤色が見えるが、場所にすっかり馴染んでいる。刷毛立てのアルミの缶にも好みの色が塗られていた。
 色は絵の具だけではない。机の上には100本はあろうか?という色鉛筆が丸い缶にに立てられている。
 ここまで見えて来ると、作家..中島麦が、自閉的に色に執着して、色の中に生き、色を探求していることが分かる。
 ゲーテは色彩論の中で、色を生理的、化学的、物理的な分野から考察を加え、色彩と人の視覚との関係性を色彩の感覚的精神的作用として論じている。まさしく、中島麦は、アトリエに大きな照明を設置し、周く色彩と光の関係を探求し、客観的な視点で色を捉え、共感する感情を作品の中に造り込んでいる。
 作り手は偏執することを求められる。偏執的でなければ、芸術家とは言われない。しかし、その偏執というのは、一つの大きな決まり事を探る作業である。ゆえにアトリエの中の作業跡でさえ、実に無造作なものは何も無い。作家は、無意識にアトリエの中の色の有様や配置を決めている。衝動的に色を使った跡でさえ、実は秩序と調和が感じられた。
 自身の色への執着とアトリエでの実験的作業の繰り返しが、作品を能動的に創造していく力になっている。楽しみな作家である。

画廊 編 ぎゃらり かのこ 中島由記子
2015年3月10日付
大阪日日新聞掲載~関西美術探訪<640>阪大美学研究室より



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