「筆洗いの儀」

筆洗いの儀nakajimamugi中島麦2015


「筆洗いの儀」


制作の最後にまとめて筆を洗う。


使用後はしばらく水につけておいて、重い顔料を落とす。
(タバコを吸いながら、その間に他の片付けをする)

その後、1本づつ入念にバケツの中で前後運動、
決してバケツの底にガンガン当ててはいけないのです。
最後はまとめて、すすぐ。
しっかり水を切って(素振りの如く)、
すぐにタテに吊ったり、筆立てに立てたり、平においてはいけない。
先に向けて15度くらい角度をつけて、
毛先を整えて、並べる。


その日の絵がちっともうまくいかなかったとしても、
絶好調でハイテンションノリノリでも、
最後にこの「筆洗いの儀」をしっかり行える余裕がなければいけない。


もちろん、使用後の放置は筆に良くないとか、
次に作業をする際に、スムーズに入れないとか...
実利的な問題はあるものの、
それ以上に、今日の終わることを知ることは大切に思う。


思考的にひっぱったとしても、
ずるずるやってしまう作業にはロクなことがない。


そして必ず、食器はその日に洗わないこともあるのに、
筆は洗うんだ...?
と、自問自答する。

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