「作品を展示することについて⑤(最終回)~壁面構成、平面インスタレーション編~」

企画詳細は↓
「作品を展示すること①」



「作品を展示することについて⑤~壁面構成、平面インスタレーション編~」

「作品を展示することについて」まとめてみました。
すべての見せ方が成功しているとは思いませんが、
振り返ることで見えてくることを次へ繋げて行きたいと思います。

//////

平面作品を展示する上で、壁面に作品を構成すること、
それは、すべての基本であり、とても奥深く難しい。

そんな中、平面作品であっても、空間性を考え、
インスタレーションとして捉えて作品を展示している。


1/
5-2005はねうさぎ中島麦nakajimamugi

個展「麦印展~garden~」より

2005年
Galleryはねうさぎ/京都

*当時の僕のアトリエは京都の古い長屋の一室、4畳くらいだった。
多少無理すれば大きな絵を描けたけど、それは希望サイズではあったけれど、適正サイズではなかった。
そんな中、ライフサイズ、つまり制作する空間に適したサイズで(絵との距離など)ギャラリー空間をどう支配するか、そんなことを考えている中での構成展示。
画面は基本的にはべた塗り面、浮遊するキャラクター的なものの名残も残ってる、風景抽象化シリーズの移行期的な展示。


3/
5-2008石田大成社中島麦nakajimamugi

個展「NAKAJIMA MUGI EXHIBITION 2008」より

2008年
石田大成社ホール/京都

*この構成展示の反対側には大きなキャンバスが並んでいる。その断片の様な、エスキースの様なものとして、大小様々なサイズを配する。
当時、この展示方法をよくとっていた。
この頃は油彩併用、油絵具で画面内で色とカタチを動かしながら決めて、それを元に大きな絵を描く事が多かった。油絵具→エスキース、アクリル絵具→本作。
絵具の特性をずいぶん意識した頃。モチーフは瞬間の記憶の風景の中から印象的な色とカタチから。
「moment color ~」シリーズ


3/
5-2012奈義中島麦nakajimamugi

個展「wandering~色・時・旅。記憶の記録~」より

2012年
2006-2012年制作の作品から抜粋
奈義町現代美術館/岡山

*約7年ほど続けた風景を抽象化するシリーズの総まとめ的になった展覧会。
「作品を展示すること①」の大きな壁面への導入の壁面。人の導線を考え、観る目線の動きを考え、どのような順番で観てもらえるかを考えることが多くなった。
(もちろん観る順番は自由ですが、作者の希望として)


4/
5-2013OUTofplaceTOKIO中島麦nakajimamugi

個展「星々の悲しみ~blue on blue~」より

2013年
410×410×40mm ×12点
アクリル絵具 キャンバス
TOKIO OUT of PLACE(東京・広尾)

*異なる2つの画面を同空間に展示する「カオスモスペインティング」を提唱するきっかけになった展覧会。
タテサイズが同じであるが故に、入れ替え可能、組み合わせ自由、そんなフレキシブルさが絵画の可能性を広げるのではないか...


5/
5-2015 OUTofplaceTOKIO中島麦nakajimamugi

個展「悲しき南回帰線 tristes tropiques」より

2015年
727×727×45mm ×15点
Gallery OUT of PLACE TOKIO

*異なる2つの要素の画面を同空間に展示する「カオスモスペインティング」を一歩進めて実践する展覧会。
大きな壁面の対比として、右側の組作品を配する。
同サイズであるが故に、入れ替え可能、そんなフレキシブルさが絵画の可能性を広げるということになればと思いを込めて、メインの壁面に多重構成。
1つの塊の作品ではなく、個々の関係性にも目がいくように、敢えて隙間を空けたり、作品を地面に置いたりしている。


/////


僕は基本的にはキャンバスや紙といった平面的なものに絵を描いています。
何をどのように描くか、作品のコンセプトや画面の質はもちろん大切です。
しかし、作品を展示する、どこかで誰かに見せるとなると、モノ自体は平面的なものですが、3D空間にどう関わっていくかということが問題になってきます。ギャラリー等のいわゆる美術空間やそれ以外の場所でも、「場」に作品でどう関わることができるかとても重要になってきます。
ごく当たり前のことですが、普通に観えてしまうか、作品イメージをより引き出せるか...展示方法を熟慮することで絵画の可能性、領域を広げることができると考えています。




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