開催中の個展「星々の悲しみ」とクロージングパーティのお知らせ。

中島麦星々の悲しみ
(展示会場の一部より)


展覧会の会期も進み、会期後半となっております。

ギャラリー空間に合わせて複数のプランを考え、展示可能な作品数の2倍ほどの作品を持ち込みました。
そして、会場入りしてから作品レイアウトを最終的に決めました。

平面作品の展示ですが、インスタレーション色の強い展示になっており、
なかなか刺激的なバランスの絵画空間を作る事ができたのではないかと自負しております。

多くの方にご高覧して頂けたらうれしいです。

2013.9 中島麦

ーーー

 中島麦 個展
「星々の悲しみ」blue on blue

〜9月22日(日)
open/木曜〜日曜 (休・月火水)
12:00~19:00

■TOKIO OUT of PLACE
106-0047 東京都港区南麻布4-14-2 麻布大野ビル3F
tel・fax 03-5422-9699
(東京メトロ日比谷線/広尾駅徒歩10分、JR恵比寿駅20分)


中島麦星々の悲しみクロージング

実際に作品が展示された空間を生形氏に観てもらい、
そこから音楽制作の完成へのイメージを深めてもらいました。
イベント当日は、会場の照明も音に合わせてセッティングを変え、
生形氏自作のスピーカー等も多数持ち込んでのコンサートになる予定です。

展覧会終了の前日の夜、
一夜限りの特別な時間になります。


・9月21日(土)19:00〜クロージングイベント/コンサート
 生形三郎(音楽)×中島麦(絵画)

生形三郎 ubukata saburo
ピアノと電子音響を用いて、時間と空間に風景のような音世界を描く音楽家。
生形三郎氏HP




以下、会場掲示テキストより。
〜〜〜〜

中島麦の「青」を読む

中島麦の新シリーズのタイトルは「星々の悲しみ - blue on blue - 」となっている。
blue on blueという副題には、様々な意味がこめられているようだ。
作家が好んで使う絵具やメランコリックな精神状態を表す色としての「青」であることは言うまでもない。
しかし描かれた作品を目の前にこのタイトルをもう一度読み直すと、
「青」という言葉を用いた裏には、地球や宇宙を俯瞰するまなざしが隠されていることがわかる。
非常に壮大な広がりを持つバーチャルなビジュアルが、作品のイメージとタイトルから立ち昇ってくる。

中島の新シリーズは、全く異なるテクスチャーの2種類の絵画が、同じ空間にインスタレーションされた状態で展示されている。

異なる2種類の絵画は、どちらも抽象絵画ではあるのだが、
一つは非常に複雑なテクスチャーと多様な色使いが絡み合うように表現された絵画である。
画面構成や全体の色味に作家の意図が反映されてはいるものの、筆や刷毛の痕跡はほとんど無く、
絵具の混ざり合いや滲み、表面張力による紋様など、自然現象を利用した「偶発的な」絵画とも言える。
片やもう一方は、その対極にあるもので、均質な色面でしかも一色のみで描かれたものだ。
極限にまで単純化された画面は、刷毛で丹念にアクリル絵具が塗り込められており、作家によって完全に支配された絵画になっている。

対極にある様な2種類の作品は、時と場所にあわせて自由自在に配置されるとの事で、
隣に来る作品があらかじめ決まっているのでもなければ、必ずしも交互に配置されるべきものでもないらしい。
その空間が2種類の作品で構成されるという事だけが決められており、
あとはその場所とそれぞれの作品の間の引力にまかせ、恣意的に設置されることになる。
上記に ”インスタレーションされた状態" と敢えて書いたのは、この様な理由からだ。

先に述べた「宇宙的なまなざし」でこの2種類の絵画を視る時、
前者は宇宙から観た地球の姿を彷彿とさせ、後者の均質な画面の絵画は、あたかも地球から観た宇宙(それはつまり空を意味するのかも知れない)のようにも見えてくる。
あるいは「ミクロコスモス」と「マクロコスモス」と読むことができるであろうし、「偶然」と「必然」とも呼べるかもしれない。
いずれにせよ、作家は両極を行き来する中で意図的に、『モチーフ』という独善から距離を置き、曖昧な『作家性』を限りなく排除しているかに見える。
しかしその結果、パラドクサルにも強烈なオリジナリティを獲得することになっているのは興味深いことである。

世界初の有人宇宙飛行を達成したユーリイ・ガガーリンの言葉【地球は青かった】を引用する時、blue on blueという副題は更に意味深長なものになるだろう。
昨今の映像技術の進化に伴い、NASAの宇宙探査機などが持ち帰る映像には目を見張るものが多い。
私達は地球の外にひろがる鮮やかな色や形に、新奇で特別ななにかを模索しようとする。
しかしたとえ現代のテクノロジーを駆使し宇宙の神秘を捉えたとしても、それが機械の眼によるものである限り、
はじめて地球を外から見たガガーリンの脳裏に焼き付いた「青」を越えるものとはならないだろう。
悲しいかな、私達の想像の中においてのみ、地球は真に青く、宇宙は無限に蒼いのである。

私達の眼に直に触れるblue on blueという名の絵画には、文学・哲学からテクノロジー・科学まで、壮大な宇宙観が内包されているといってしまうのはおおげさだろうか。
(ちなみに「星々の悲しみ」は宮本輝の同名短編小説から引用している。)

Gallery OUT of PLACE ディレクター 野村ヨシノリ

ーーー

中島麦星々の悲しみDM
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
プロフィール

nakajima mugi

Author:nakajima mugi
美術家 中島麦のブログです。
旅の記録と日々の諸々の記憶。

カテゴリ
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR